“はるかな世界観”と
“複雑性”を体感する
「奈良美智論」の新たな地点
作品はじめ、
旅先でとらえた
スナップショット、
貴重資料など、
およそ400点の画像を収録
本書は、イギリスのアート専門版元であるPhaidonが、2020年3月に世界に先駆けて英語版を刊行した『Yoshimoto Nara』の日本語版です。
Phaidonの英語版は、サイズB4変形(縦290×横250ミリ)・クロス装ハードカバー・重量約2キロというボリュームで、価格も日本円で13,000円という高額なものでした。
日本語版については、奈良氏の日本の読者に向けての想いから、気軽に手にできるサイズと価格を目指しました。デザインは、奈良氏の信頼が厚く、これまで多くの奈良氏の作品集を手掛けてきた山本誠氏にご参加いただき、全面的レイアウト変更を実施。サイズは、B5に縮小しつつ、384頁を支えるハードカバーながら芯ボールの厚みを薄くさせ、丈夫さと軽量化を実現しました。価格も英語版の半額の約6,000円と据え置きました。カバーの作品も、英語版とは変えています。
印刷は、山本誠氏とチームとして、奈良氏作品集の制作実績のあるアベイズム。本書では改めて色校正を重ね、奈良氏にもOKをいただいたものに仕上げました。
奈良氏の日本の読者への思いが込められた『奈良美智 終わらないものがたり』。
アップデートした「奈良美智論」を体感ください。
もくじ
1章 それは音楽から始まった
2章 頭の大きなあの少女たち
3章 他者との協働
4章 カメラを携えての旅
5章 北への回帰
「美術関係者に会うと自分のことに関して'00年代から何もアップデートしていない方が多くて、自分の美術界での存在はそんなもんなんだと妙に納得する。生まれてからどういうふうに美術に出会い関わってきたか、そしてつい最近のことまで語られている本です!アップデートされた奈良美智論をどうぞ」。
奈良美智氏 Twitterより
「彼の美術は、自身が深く愛する音楽と同様にいつも新鮮で、今ここに必要とされ、流動的なものだ。奈良美智の美術は、常に前進するための新しい方法を模索し続けている。」
イェワン・クーン氏 本書より
奈良美智
(なら・よしとも)
1959年青森県弘前市生まれ。美術家。1987年愛知県立芸術大学大学院修士課程修了。1988年ドイツ、デュッセルドルフ芸術アカデミーに入学、卒業後もケルンを拠点に作品を制作。2000年に帰国、以後精力的に作品を制作し、国内外の展覧会で発表を続ける。
イェワン・クーン
(Yeewan Koon)
美術史家。香港大学芸術学部人文学科芸術学系准教授。ロンドン大学学士、修士。ニューヨーク大学博士。中国や日本の美術および建築を専門とするかたわら、コンテンポラリーアート分野の評論家やキュレーターとしても活動する。
著者:イェワン・クーン
アートディレクション:山本誠
翻訳者:河野晴子
判型:B5変
製本:上製
総頁:384頁
定価:6,600円(本体6,000円)
ISBN:978-4-86152-849-1 C0070
好評発売中
著者:奈良美智
判型:A4変
製本:上製
総頁:160頁
定価:4,180円(本体3,800円)
ISBN:978-4-86152-490-5 C0071
著者:奈良美智
判型:A4変
製本:上製
総頁:160頁
定価:4,180円(本体3,800円)
ISBN:978-4-86152-489-9 C0071